最大トルクと最高出力 - MAINT BOOK JP
MaintBook最大トルクとは？
最大トルクとは、エンジンが回転する力量が最も強い時の値です。単位は、Ｎ・ｍ(ニュートン・メートル)で表します。例えば、「361N・m(36.8 kgf・m)4600-4700r.p.m」と表示されていた場合、エンジンが4600～4700回転/分の時に最も力強く軸が回転し、「361N・m」の力で回るということになります。カッコ内に表示されている「36.8kgf・m」は、前述のニュートンメールでの数値を9.80665で割った重量キログラムメートルでの数値になります。
最高出力とは？
最高出力とは、そのエンジンが発揮することのできる最高の仕事量を数値化したものです。通常、「221kw(301PS)/6600r.p.m」のように表され、この場合、エンジンの回転数が、6600回転/分の時、221kwの仕事量を発揮し、これがエンジンの最高の仕事量という意味になります。カッコでく括られた「301PS」は、馬力に換算した数値です。馬力の換算には、通常、1馬力当たり735wで「221kw」を「735w」で割ることにより計算します。
最大トルクと最高出力の違いとは？
最大トルクと最高出力の違いを簡潔に説明すると、最大トルクは、一定の速度まで、どれだけ短い時間で加速できるか？という数値で、最高出力については、最終的にどれだけの速さで回転させられるか？を数値化したものです。ですから、仮に「最大トルクが大きくて最高出力が低い」場合は、加速は良いけど最高速度は低い。それに対して、「最大トルクは、小さいけど最高出力が高い」場合は、加速に時間は必要でも、最高速度は、速いということになります。正確には、加速や最高速度など車種比較する場合は、この「最大トルク」と「最高出力」だけでなく、車両重量の考慮も必要です。最大トルクと最高出力に車両重量も考慮した数値が、「トルクウェイトレシオ」や「パワーウェイトレシオ」と呼ばれる数値になります。
